ベラルーシ紀行 「社会主義見学」Day2 25th July 2018

 僕はオランダで半年間ロシア語の授業を取っていた。習ったことをすぐに使いたくなってしまう性格なので、僕はロシアに行くことを考えていた。しかし、日本人はビザなしでロシアを訪問できない。たまたま2018年は、W杯がロシアで開かれていて、ビザなしで行けるかもしれないとすごく期待していた。ビザなしでロシアに渡航できるのは試合のチケットを持っている人だけとのことだった。

 

 

 

 ベラルーシとロシアはもともと結びつきがとても強く、ロシア人もベラルーシ人もお互いの国に、国境検査なしで行ける。しかも、ベラルーシ公用語は実質ロシア語。(ベラルーシ語が存在するけど、ほとんど使われていない。)調べてみると、ベラルーシは突然大統領令で、日本人に対するビザなしの渡航を許可したらしい。それもいつ廃止されるかわからないということ。さらに「ヨーロッパ最後の独裁国家」らしい。迷わず行くことにした。

 

 

2日目の朝、ホテルから出て、街の中心部に向かった。ミンスクの街は、ほとんどがロシア語だけで表記されていた。ロシア語を勉強してきたとはいえ、街のほとんどが現地語と英語あるいは、それ以外の言語の複数語で表記されている西ヨーロッパの国との違いに、面食らった。

 

ミンスクは、ソ連をそのまま保存したような街だった。ロシアの普通の街よりもだいぶ旧ソ連感がある。その雰囲気に、僕は少し緊張感を持たされた。

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ミンスクの中央広場。ヨーロッパの牧歌的な雰囲気はそこにはない。(2018.7.25 Minsk)

街の人もにこやかに話している人は少なくて、明るい雰囲気はあまりなかった。

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地下鉄の駅。CCCR(ソ連)の文字が見える。(20197.25 Minsk)

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ミンスクのケンタッキー。アメリカとソ連の文化の融合。(2018.7.25 Minsk)

ミンスクには、目玉になるような観光名所はあまりない。それでも道全体がソ連時代にタイムスリップしたような雰囲気で、独特な時間が流れていた。