7月12日日記 答えは描くもの

学問の発見

 暑い。とにかく暑い。仕事を始めたら、ずっと冷房の聞いた部屋にいるものだと思っていたけど、そうでもなかった。僕のいる部署は「ゲリラ部隊」と呼ばれていて、足で稼ぐチームだ。(社内の他の部署は会社のブランド力で売るところが多いらしい。)車でハチのように飛び回って、足と営業の腕で売りまくる。僕の部署は、先輩の営業力で車内で生き残ってきた部署で、ハードな営業スタイルに耐えられる人が残っている。キツいなと思う反面、嫌でも成長するので、思いっきり利用しようと思う。

 

 ちなみに、暑さの話で言えば、近所のリシャルさんがアツい。

 

今年の45月は完全在宅勤務でずっと松戸の寮にいた。僕の寮の近くはいくつかのチェーンのレストランしかなく味気ない。何軒かいい雰囲気のお店もあったけど、ほとんど休業していた。(駅のそば屋も休業していた。)

 

唯一インドカレー屋だけ開いていて、週6回くらいそこで昼ごはんを取った。そこは珍しく、ちゃんとインド人のシェフが作ってくれるインドカレー。ホール担当のリシャルさんはネパール人で、初めて行ったとき、少し前にインドに行って、すごくよかったと言うと、フレンドリーに話しかけてくれるようになった。

 

でも、しばらく通い続けると、僕が今日も明日も来ることに味をしめたのか、全然エッジの効いた返しをしてくれなくなった。「ありがとうございましたー。」も全然覇気がない。(Mステに出た時の「どうも、オレンジレンジでーす。」くらい、覇気がない。)

 

1ヶ月くらいして、「暑いですね。」とありがちな挨拶をすると、奥からムンバイ出身のシェフが「超暑いね。」と笑顔で返してくれた。リシャルさんは、「私ネパール人だから、日本の夏はちょうどGoodね。」と手で、ローラみたいなGoodサインを2つだるそうに作っていた。リシャルさんと僕は、言葉が通じてないか、気持ちも通じてないか、どっちかだと思う。多分どっちも。

 

 

前置きが長くなった。最近疲れが溜まっているのか、あまり読書が進まない。平日は仕事に意識が向いているので、あまり読書をする余裕がない。新しい知識を入れるのは、大変かなと思って今まで読んだ本を読み返している。

 

「学問の発見」という本を再び手に取った。この本はフィールズ賞受賞の数学者、広中平祐さんが、学問に捧げた自分の人生を振り返りながら、「考えること、学ぶこと」について語った本だ。元々、池上彰が雑誌か何かの連載で紹介していて、大学4年の時、授業で教育学部のキャンパスに行った。その時立ち寄った生協で見つけて、嬉々として買った。

 

このブログは「考えることについて考える」というのが一つのテーマになっている気がするけど、この本でも「なぜ考えるのか、なぜ学ぶのか」について、掘り下げる。特に筆者の生業である数学の知識は直接生活に生きることはあまりない。それでも、学ぶのは生きるための知恵を得るためと述べる。この切り出し方は、初めて読んだときもなるほどと納得した。

 

次へ続く。(前置きが長くなりすぎたので汗。)