Day2 ブリュッセル、ロッテルダム 「ダニエル」ヨーロッパ2019

 朝9時ブリュッセル北駅発のバスに乗って、ブリュッセルを発った。ブリュッセルの有名な場所は散々見たので、長居は必要なかった。やることもないのに、い続けるのもつまらないのでベストなタイミングだった。

 

 ロッテルダムには、3時間くらいで着いた。12時に中央駅で友だちと待ち合わせる予定だったけど、友だちが電車の遅延に巻きこまれて、13時くらいになった。留学時代から、人身事故やら、ストライキやらで電車が来なかったり、数時間遅れることはざらにあったので、今さら驚くこともなかった。もちろん、現地のオランダの人もしょっちゅうあるので目くじらを立てて、駅員さんをどやす人はほとんどいない。(ブーブー言っている人はいっぱいいる。)日本の電車は、オランダに比べるとハイパー時間通りだ。電車のpunctualさが、その社会が時間にどれくらい厳しいかを決める気がするから、日本の電車は、もう少し余裕があってもいいと思う。ドイツでも電車は平気な顔で、で1時間くらい遅れてくる。

 

 ちなみに、オランダの電車の遅延のほとんどの理由は飛び込み自殺らしい。留学前に「世界でもっとも幸福度の高い国(最近”子どもの幸福度”ということを知った。)」だと思っていたので、初めて飛び込み自殺が多いと聞いたとき、すごくびっくりした。結局どの国の人でも何かに悩んだり、苦しんだりしているんだと思う。留学中日本人がヨーロッパにすごく憧れたり、逆にオランダ人が日本にすごくポジティブなイメージを持ったりするのをたくさん見た。毎日の生活で感じることは、どこにいてもあんまりかわらないのかもしれない。

 

 友人は13時すぎに来た。彼とは、留学後半の半年間ほとんど毎日会っていた気がするので、会ってから打ち解けるまでにそんなに時間はかからなかった。ただ、あまりにたくさんのことを話してきたので、細かい話を思い出すのは結構大変だった。彼は、大学を変えて、日本のビジネスについて勉強をしているらしい。オランダの大学は、入試がない代わりに、卒業するためにはかなり勉強しなければいけない。留年させられたり、学校をお払い箱になることもよくあるらしい。だから自分に合わないと思ったら、大学とか、専攻を変える人はかなり多い。彼のケースもよくある話の一つなのかもしれない。

 

 彼はロッテダムに下宿するので、そこに泊めてもらう予定だったけど、家に入居できずにその話はまた今度になった。家そのものは見つかったものの、順番待ちで30番目くらいになったらしく、全然間に合わなかった。オランダの都市部では、家が不足しまくってるらしく、公園でテント暮らしをしている大学生もいるらしい。大家さんは普通に部屋を貸し出すより、AirBnBをやったほうが儲かるらしいので、なかなか家を借りるのは大変なようだ。

 

 留学時代の思い出話をしたり、お互いの近況報告をしたりして、半日はあっという間にすぎた。留学をしていた当時とは、お互いまた違う状況にいる。無常という寂しさは会ったけど、彼の常にベストを尽くすという姿勢が変わっていなかったのは、すごく嬉しかった。来年日本に来たいと言っていたので、その時は思いっきりおもてなししようと思う。

 

 

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ダニエルと友だちのラジーブ。二人とも個性のかたまりみたいな人でスーパー優男。(2019.9.18 Rotterdam)