旅すること、そこに流れる時間と空気

旅をするといいよ。

仕事でうまく行かず、その気持ちを吐き出す先もなかった僕に、友だちがくれたアドバイスは旅することだった。

 

本当は別の用事で行く予定だったけど、急遽その予定がなくなって金沢に旅することになった。

 

「所詮国内でしょ?どこ見ても変わんないじゃん。」海外に長く足をかけてきた僕は内心そんな気持ちと、町全体が忙しく感じる東京を離れられる安堵感、そして興奮を抱えながら土曜日朝の新幹線に乗った。

 

北陸新幹線開業の日、僕は金沢駅にいた。その日僕は親戚を訪ねて金沢に来ていた。それから5年経って、初めて金沢まで新幹線で来た。5年前僕はまだ大学1年生だったから、色んなことが僕の中で変化した5年だったと思う。一度来た場所にまた来ると、その時の自分がひもづいて思い出される。


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金沢は僕にとって不思議な場所だ。昔から親戚が住んでいたから、毎年のように来ていた。卒業旅行でも来たけど、人が目的になって、落ち着いて町を見ることはなかった。

 

 

金沢はずいぶんキラキラした町になっていた。昔は日本、小京都という色が強かったけど、若い人を意識したお店が増えたように見えた。活気が増した一方で、小東京になってしまったような気もして寂しさがあった。



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▲こんなおしゃれなところ5年前はなかった気がする。

 

細かいことはまた書くとして、このタイミングで金沢に来たのは本当によかった。歴史ある町のゆっくりした時間の流れと、人を受け入れる空気が自分をリセットさせてくれたと思う。

To be continued..