Day7 ベオグラード ヨーロッパ2019

  ベオグラードには、朝の6時くらいに着いた。スコピエからのバスは悪くなかった。ただ、途中で国境検査のために、バスから下ろされた。20分くらいで終わったけど、ちょうど一番眠りが深いところで、起こされたから疲れが残った。セルビアの国境検査官は日本人を見るのが、初めてだったのかもしれない。パスポートを確認して、誰かに電話をかけていた。きっとビザが必要かどうか確認していたんだと思う。セルビア語でいくつか質問されたけど、英語でセルビア語がわからないと答えたら、あっさりスタンプが押された。

 

 

バスの乗客は、ほとんどが地元の人みたいだった。小さいとき、知らない国から知らない国への飛行機の事故に、日本人が巻き込まれたニュースを見て、なんでそんなところに日本人がいるの?と思ったのをよく覚えている。ひとりで世界を旅するようになって、その理由がわかった。

 

 

 セルビアを訪れるときの注意として、両替がある。ユーロやドルを持っていれば問題ないけど、日本円や他のバルカン半島の国の通貨は全く受け取ってもらえない。何件か両替店を回ってみたけど、どこもマケドニアの通貨のディナールを見せると嫌そうな顔をして、断られた。誰もマケドニアに行かないから、マケドニアディナールを持ちたくないのかと思った。後から聞いた話だと、バルカン半島の国が、お互いの国を信用していないかららしい。ユーロを多めに持っていてよかった。

 

 

 田舎の印象を受けたスコピエに比べると、ベオグラードはすごく都会だ。人口も2倍以上いるし、バスもトラムもたくさん走っている。新しい街に行くとき、僕は初日はできるだけ徒歩で移動するようにしている。それが街の規模や雰囲気を一番つかみやすいからだ。この日もホテルまで歩いた。ただ、道に迷って3kmのところを6kmくらい歩いて疲れた。ホテルがかなりきれいだったので、気分はよかった。

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いかにも旧ユーゴっぽい建物。歴史ある街に見えたけど、内戦でそういう建物はほとんど残っていないらしい。(2019.9.25 Belgrade)

 

 カルメグダン公園に行くことにした。カルメグダン公園は130万人くらい人口がいるベオグラードの中央にあるのに、かなり大きな公園だ。この公園からドナウ川と新市街を眺めた。ベオグラードは歴史と経済と自然がうまく混ざりあった街に見えた。

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カルメグダン公園から見たベオグラード。手前が旧市街で、ドナウ川を挟んで向こうが新市街。新市街は団地ばっかりで何もないとのこと。(2019.9.24 Belgrade)

 ベオグラードを歩くと、アイスクリーム屋とピザ屋をよく見かける。アイスクリームもピザも食べてみたけど、どちらも安くて美味しい。疲れた旅行者にとっては、嬉しいごほうびだ。

 

ベオグラードに8年間住んでいる日本人の方が、何度見ても飽きない街だと行っていた。初日にして、その意味がよくわかった。