Day9 ベオグラード、アイントホーフェン、マーストリヒト ヨーロッパ2019

 バルカンを出て行く日が来た。マケドニアセルビアも人が優しくて、色んなものが想像より遥かによかったから名残惜しい。今度はアルバニアとかコソボとか他の地域も訪れたい。

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待ち合わせ場所の近くにあった軍事のリクルートの広告とNATOの攻撃を受けたビル。ビルの保存はあえてではなく、壊すことができずにそのまま残ってしまったらしい。(2019.9.25 Belgrade)

 朝の7時半に待ち合わせだった。約束したのはいいものの、場所を指定したのは当日の早朝だし、さすがにそんな朝早くにわざわざ来ないだろうなと思っていた。期待値10%くらいで待っていると、本当に来た。その日の12時くらいの飛行機でオランダに戻ることになっていたので、空港行きのバスが出発するスラビア広場の近くのパン屋に入った。

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アレッサンドラ。ベオグラードを出る直前。(2019.9.25 Belgrade)


 

 名前はアレクサンドラで、ベオグラードに住む友だちに会うためにモンテネグロから来たらしい。昨日はドイツの大学に4年間留学していると思っていたけど、どうも交換留学で1年間だけフランクフルトにいるとのとのこと。英語よりもドイツ語の方がだいぶ話せるらしい。確かにWhatsAppのメッセージにはドイツ語の単語が混ざっていた。僕はまともに話せるのは英語だけなので、そんなこと言ってみたいなと思って少しうらやましくなった。

 

 モンテネグロは2006年に独立した人口60万人くらいの新しい国だ。小学生の時に通っていた学習塾で一番新しい国連加盟国としてモンテネグロを習ったのを覚えている。モンテネグロの話はそれまでに何回か聞いたことがあって、30年くらい一人の人物が大統領をしているらしい。国土はだいぶ岩がち。


 

 モンテネグロはいい国だけど、アレクサンドラいわく、すごく退屈らしい。国全体で人口が60万人しかいないので(僕の出身地の岐阜が40万人ちょい。それでも200万人都市の名古屋まで電車で20分なので、状況はちょっと違う。)特に遊べるようなところもない。「やれることは、食べることと寝ることくらいだよ。」僕は食べるのも、寝るのも大好きだけど、それしかなかったらさすがに飽きる。やっぱり楽しいことも飽きることも色々なことを同時にやらないと、楽しいかつまらないかもわからないと思う。話が少しそれた。

 

 じっくり話したかったけど、時間はすぐ過ぎた。スーパーに立ち寄ってラキアを買って、バスで空港に向かった。



 

 アイントホーフェンに帰ってきた。先週来たときは、今からマケドニアに行くタイミングで不安が大きかった。この旅の間中何度も何度もマーストリヒトに近づきながら、遠回りをしてきた。やっとマーストリヒトに行ける。

 

 空港からアイントホーフェンの中央駅までは、入国してバスに飛び乗ったら割とスムーズに着いた。マーストリヒトに向かうバスは1日5本で次の次のバスを予約していたけど、待ちきれないので、急いで1本前のバスに飛び乗った。

 

1時間くらいでマーストリヒトに着いた。1年ぶりのマーストリヒトはすごく不思議な感じがした。

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マーストリヒトに着いた直後の、バス停からの写真。ベオグラードとの景色の違い、留学中の思い出とか色んな景色と重なって、初めての感覚だった。(2019.9.25 Maastricht)