旅と若さについて

新しい土地に行く。今まで知っていたこと、自分ができたことが、通じない。また0からやり直しになる。知らない土地へ向かう旅はいつもその繰り返しだ。自分の知っていて気持ちのいい領域から、はみ出して行く旅人は、いくつになっても若さのかたまりだと思う。

 

 

逆もある。自分の知っていることや過去にやってきたことにしがみついて、威張り散らしている人もいる。決してその人の性根が腐っているわけではなくて、同じ場所に居続けることで、僕たちは次第に老いて「おっさん化」していく。これは僕らの宿命でもある。だからこそ、僕は旅を続けたい。


世界はどれだけ見ても、自分の知らないことばかりだ。そして、自分の知識をリセットする過程は楽しい。新しい世界を見に行こう。新しい街に行ってみよう。まだ見たことのない感動がそこにはあるから。


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▲寝台車からの車窓