幼児と英語を一緒に勉強してみて、学んだこと

 僕は、手紙を書くのが趣味だ。手紙を書きながら、どんな言葉を使おうか考えている時が至福のひととき。とはいえ。このご時世、手紙を出しても、わざわざ返してくれる人もほとんどいないし、仮に毎日書いて外国に送ったら、たぶん同時に届いて、手紙をもらう側も迷惑だろう。

 

 というわけで、手紙を書く代わりに、このブログを書いている。なるべく外国に手紙を書くという雰囲気に近づけたいので、リトアニアのホストファミリーに日々の出来事を伝えるイメージでブログを書いている。

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アフリカの楽器を触るホストファミリーのキッズ。後ろの赤ちゃん(この子もかわいい!)とお母さんは別の家族。(2016.9.18 Kaunas)

  今日は僕のしているアルバイトについて書いてみたい。僕は2年生から彦根にあるJCMU(アメリカの大学の日本キャンパス)の子ども向けの英語教室のアシスタントをしている。留学期間をはさんで、足掛け3年くらいしていることになる。

 

 このバイトがめちゃくちゃ面白い。ときどき感動しそうになることや意外な発見に膝を打つことがある。

 

 まずアメリカ人の先生がすごい。この先生自身もコミュニケーションがめちゃめちゃうまくて、日本人の幼稚園児に英語を話させてしまう。先生は「言葉で伝えること」をすごく重視しているように見えるし、クラスの生徒にも言葉できちんと伝えられる子になるように指導している。

 

僕もアシスタントとして、クラスを手伝う中で、オールイングリッシュでやるように、先生から指示を受けて、最初はすごく戸惑った。日本語も易しく話さないといけないのに、どうやってやるのか全く分からなかった。試行錯誤していく中で、言葉と一緒に表情とかジェスチャーを使うのがすごく大事ということがわかった。いい学びだと思ったのですぐ普段の生活にも取り入れた。

 

 それから、キッズたちも毎回よく分からないであろう英語に向き合って、一生懸命話そうとしている。最初はお母さんから離れて、大声で泣いていた子も少しずつ自分の感情をコントロールできるようになって、成長していく。そういうのを見ると、ときどき泣きそうになるくらい感動する。

 

 他にも親子の関係についても、学びがあった。基本的に子どもは親(特に母親)のコミュニケーションの仕方を真似していると思った。きちんと言葉にして伝える親は、子どもも相手を見て言葉を使って伝えるし、そうじゃない人は大声を出したり、他の人の話をちゃんと聞かなかったりする気がする。やっぱり親子間でも相手をリスペクトしながら伝えるというのは大事なのかもしれない。

 

 このアルバイトができて本当にラッキーだったと思う。卒業まで残りのアルバイトも一生懸命やろう。