オールドゴア、アジアとヨーロッパが出会った場所で Diary No.13
6時ごろ目が覚めた。体が重かった。昨日は気分が高ぶっていたので、とても疲れていたけど、僕はゴアの街を歩いた。ゴアの看板はほとんどが英語だけで書かれている。それに僕のホテルの周りは欧米のマダムやジェントルマンがとても多い。僕は自分のリミットを越えて歩き続きてしまった。おまけにホテルのベッドには毛布がなかったので、ほぼ素っ裸でファンの風を受け続けた。厄介な風邪をひいた。結局この風邪は日本に帰っても後を引いた。僕は途中でダウンしないように、大量に水を飲んで、慎重に動きはじめた。
南インドは真夏だった。コートを来ていたバラナシに比べると、段違いに暑い。なるべくエネルギーを使わないように、バスで移動したり、途中のカフェでラッシーを飲んだりしながら(ゴアにはエアコン付きのカフェがいくつもあった!)ゴアの教会までたどり着いた。ちょうど12時になって、教会の中ではミサが行われていた。バラナシのヒンドゥー教のプージャから、ゴアのキリスト教のミサへ。たった1日でインドの全く異なる宗教を見た。思ったより体はきつくなかったので、僕はそのまま世界遺産のあるオールドゴアに向かった。僕の隣の席に座った女の子は車窓に見える小さな教会に、十字を切っていた。
インドのボロボロのバスは唸り声をあげながら、20分くらいでオールドゴアに着いた。20ルピー(30円)にしては、随分見所のある旅だった。オールドゴアに着くと、すぐ大きな2つの教会が目に飛び込んできた。その内の、アビエルが安置されているというボンジェズ教会へ向かった。
オールドゴアには2つの大きな教会があった。バスを降りて、右手に進むとボンジェズ教会はある。中を進むと、ザビエルの棺があった。僕は棺そのものより周りの人の熱気に圧倒されて、そのすごさに気づいた。
オールドゴアから、バスターミナルのあるパナジを経由して、ホテルのあるカンドリムビーチに戻った。体調はまだ万全ではなかったけど、だいぶ良くはなっていた。しばらく休憩して、夜ご飯と薬を買いに出かけた。インドの病気はインドの薬が一番効くと誰かが言っていた。