Find my Tokyo #1 上野、思い出を歩く
3日は上野に行く用事があった。常磐線に乗って上野まで行った。電車でだいたい30分くらいだった。
上野駅に来るのは何年振りだろう。西から東京に来ると、どうしても新宿、渋谷、大手町あたりが行き先になる。上野とか北側は来ようと思わなければ、来ない場所だ。
おそらく前回来たのは、僕が大学1,2回生の時だったと思う。あの時は僕の東京への憧れがすごく強かった。東京の何を見ても面白くて、どうしても東京に住みたかった。週末に時間があるたびに、夜行バスで東京に来ていた。今どうしてもそんなに面白かったのか、鮮明には思い出せない。
オランダに1年住んだタイミングで、僕の価値観が大きく変化した気がする。ものに囲まれて過ごすのが、僕にとっての幸せではないと、そこで気づいた。
上野駅の公園改札から出て、ぐるっと回って中央改札口から、もう一度駅に入った。東京にありがちなカフェやおしゃれな花屋さんがたくさん並んでいて、そのならびにhardrock cafeがあった。すごく驚いた。外国で何度か見たことはあったけど、日本にもあるのは知らなかった。ショップの店員さんに聞くと、六本木とか京都の祇園、大阪にもあるらしい。旅先で目にしていて、なんとなく有名なのは知っていたけど、これから自分が通う場所にもあるということを知って、一気に身近に感じ始めた。コロナが収束したら、今度はカフェに合う私服で行こうと思う。（この日はリクルートスーツを来ていた）
用事が済んだ後、上野公園と東大の中を歩いた。ここのエリアは僕にとって、思い出の場所だ。数年前まで、仲の良かった東大生に、東京に来るたびによく泊めてもらっていた。就活の時で上京した時は、用事が済むと時間を持て余していたので、東大の食堂に入って、ご飯を食べていた。あの時見た東京は無機質だったのをよく覚えている。時間のある友だちもいないし、用事が済んでしまえば、僕が東京にいる理由もなくなってしまうので、居心地が悪かったのだろう。そんなことを思い出しながら、赤門の前を歩いた。
上野公園の桜は、すでに葉桜になっていた。今年は満開の桜を見る前に、花が散ってしまった。3月の終わりに雪が降るし、思うように外に行くことができないし、奇妙な年だ。まだしばらくは松戸で過ごすことになりそうだ。
