卒論体験記⑩ 2018-2020

 古賀洋吉さん

 古賀洋吉さんという人がいる。僕の目線を大きく上げるようなすごい人は、今までたくさんいたけど、古賀さんほど優しくて、それでいて夢をもたせてくれるような言葉を発する人はいない。

 

 古賀さんを見つけたのは、あきおさんのブログである。前の記事で書いたあきおさんに会ってから、なんとかしてあきおさんのレベルに近づきたいと思った。まずはあきおさんがどうやって今の姿に変化したのか知ろうと思って、あきおさんの過去のブログを全て見た。そこで自分らしい人生を生きることみたいな記事に引用されていたのが、古賀さんのブログだった。(ちなみに僕がブログを始めたのは、この二人の影響がとても大きい。自分の人生や成長の記録を言葉にしようと思ったのだ。)

 

古賀さんのブログ「愛の日記」

http://yokichi.com

古賀さんのTwitter。最近の古賀さんのTwitterは鋭い意見と家庭の出来事が混在している。

 

 古賀さんは、ジェットコースターのような人生を送っている。明治大から新卒でアクセンチュアの戦略コンサル、その後ハーバードのMBAアメリカでベンチャーベンチャーキャピタルなどの就職を経て、今シリコンバレーでDrivemodeという会社を起業して、今はホンダの傘下で経営している。明治大の学生時代から、IT起業をしたり大学内のインターネット環境整備に絡んだりしていて、明治大では伝説の人らしい。

 

 こう書くと、全然違うレベルにいる人に見える。当時の僕は、アクセンチュアという会社すら知らなかったけど、ハーバードのMBAと聞いて、ビビって縮こまってもおかしくなかった。だけど、初見ですごく感動して、何本も古賀さんのブログの記事を読んだ。そして、何回も古賀さんの発する言葉が突き刺さった。経歴を鼻にかけることもなく、優しく包み込むような言葉がたくさんあった。

 

 きっと、留学から帰国して、自分を理解してくれる人がおらず、孤独だった僕にぴったりの話だったんだと思う。古賀さんは、自分らしさを大切に生きること、常に自分の心の声に従うことの大切さを何回も説いていた。わかりやすい言葉で、しかも論理的にじっくり練り上げられた古賀さんの言葉は、僕の心の奥底にしっかり届いた。

 

 ハーバードMBA,起業、シリコンバレー。伝説になりそうな経歴があっても、こんなの人間として好きになれる人がいるんだ。衝撃的な出会いだった。たくさんの困難を乗り越えてきたから、こんな優しい言葉が残せるのだろう。おそらくその中でも起業は一番大変だったに違いない。僕の関心は一気に起業家に向かった。