自分を守ってくれる組織

 僕は、世の中的に知名度のある組織に所属したことがない。小学校から大学まで見事にそうで、名前を出しても首を傾げられることが多い。(中学校だけ、国立大学の附属校だったので、地元の教育ママたちにはよく知られていた。)少し前までは、それを低学歴とか無名とか嘆いていたけど、今はそれでよかったと思っている。

 

 組織に知名度がなかったことで、常に自分にどんな価値があるか、自分に何ができるかということを問われてきた。その過程で、自分ができることをできること(強み)を獲得してきた。

 

 個人的には、オランダに留学したことを一つの勲章だと思っているけど、これですら留学先の大学の知名度がない。経歴に留学経験ありと書いてある人を見ると、だいたいイギリスかアメリカの知名度のある大学だ。僕のオランダで通っていたゾイド大学を上げても、だいたい「アニメですか、それ。www」みたいな反応だ。(めちゃくちゃ真面目な大学や、ボケ笑ということを示すために、リンクを貼っておきます。https://www.zuyd.nl/en 留学先におすすめです。)

 

 所属に知名度がないとなれば、頼れるのは自分の実力と実績だけ。そんな場面に何度も遭遇した。僕が日本で積み上げてきたと思っていた内閣府の事業とか、大学での実績なんてのはオランダでは何も説得力を持たなかった。経験を通して、お前は何を学んだのかということを容赦なく見られる。それは厳しい反面、常に自分にいいプレッシャーをかけ続けたと思う。

 

これからも組織にしがみつくことなく、一個人として価値を発揮できるように生きたいと思う。以前読んで深く共感した、クローデン葉子さんの記事を読み返して、そんなことを考えた。

クローデンさんの記事はこちら。

 

https://blog.ladolcevita.jp/2008/09/15/post_50/