芯を食った質問
最近、後輩で僕に質問をしてくれる人がちらほらいる。それ自体はありがたいし、な
るべくいい答えを出そうと思うけど、いいと感じる質問とイマイチと思う質問に割と分
かれてしまう。
質問をするとき、頭の中には「現状、理想、理想を達成するための手段」の3
つの要素がある。図にすると↓のような感じ。
いいなと思う質問は、「理想を達成するための手段」を聞いてくる。↓の感じ。
この場合、本人の中で理想とか目指すべきものが明確になっているので、それを達成す
るための最適な手段を僕の経験から、一緒に考えることができる。仮に本人が目指して
いるものやその方向性が、僕になかったとしても目指すべきものが明確になっているの
で、他の人に聞いた方がいいかをすぐ判断できる。本人が目指すべきものを自分の頭で
考えて、行動したことが話していてよくわかるので、力になりたいと思う。
一方、イマイチだなと思う質問は「僕は何をしたらいいでしょうか?」的な自分の目指
すべきものを聞いてくる。
それはそれでいい質問かもしれないけど、「どうしたらいいか考えてごらん。」としか
答えようがない。そもそも同じことをしていても、感じ方は人それぞれなので、なんと
も言いようがない。「僕の経験だと、これがやってみてよかったよ。」と勧めてみて
も、ほとんどの人は取り入れてくれないので、あまりアドバイスも役に立っていない気
がする。
結局、人に聞くべきことなんて、案外限られていると思う。やりたいならやってみたら
いいし、やってみないとわからない。質問を考えるプロセスで、質問が解消されてしま
うこともかなりあると思う。わからないことを考えて行動し続けた先に、本当に聞くべ
き質問が出てくるはずだ。