ベラルーシ紀行 「社会主義見学」Day1 24th July 2018
2年前、1年間のヨーロッパ滞在の締めくくりにベラルーシを訪れた。最後の旅にベラルーシを選んだのは、EUの外のヨーロッパを見たかったからだ。きっと繋がりすぎて、
差がなくなりつつある西ヨーロッパの景色に、満腹感を感じ始めていたのだと思う。
当時の記憶をたどる。ベラルーシに立ち寄ったのは、帰国直前の2017年7月末だっ
た。
ベラルーシに日本人がビザなしで入国するには、ミンスクの国際空港から入国する必
要がある。いくつかの条件があって、その中には保険に加入するというものもある。僕
は留学用の保険に入っていたけど、もし入っていなければ、空港で格安の保険に入れる
らしい。
ミンスクには、リトアニアの首都のヴィリニュスから入った。ヴィリニュスからの飛行
機は今までで一番くらいの小ささだった。80人乗りくらいの小さな飛行機で飛んだ。ミ
ンスクは、ヴィリニュスから200kmくらいしか離れていない。35分くらいで着いた。
空港からはバスで、ミンスク市街まで出た。ベラルーシでは、ヨーロッパ共通のSIMカ
ードが使えない。AirBnBで予約したホテルの住所を元に歩いた。初めての国や街に行く
とき、土地勘を掴むために、初日はなるべく歩くようにしている。しかし、ミンスク市
街に着いたのは夕方で、全く街のつくりがわからなかった。
街を歩く人に聞いていると、流暢な英語で教えてくれる人がいた。その人は、僕にUber
を使っているかと聞いた。僕が使っていないと答えると、その人の携帯のアプリで呼ん
でくれた。到着したとき、現金で支払うものだと思っていると、既に支払い済みだっ
た。こんなわかりにくい場所の教え方をしてきて、ホテルのオーナーはなんて不親切な
んだと思って、プリプリしていた。旅人を助けてくれた見知らぬ人の底抜けの親切さ
に、少し恥ずかしくなった。
ちなみにホテルに着いて、スタッフさんに聞くと、オーナーは英語ができないから、英
語で話しちゃダメだと言っていた。めんどくさいことに巻き込まれていたなと思った。
ベラルーシに来る前に、拍手は法律で禁止されているという噂を聞いていた。道を教え
てくれた人に聞くと、どうやら本当らしい。ベラルーシはやはり変わった国である。