緊急じゃないけど重要なもの

 タスクには4つの種類がある。それらは緊急かそうじゃないか、重要か重要じゃないかでわかれる。緊急で重要なことは誰しもやる。大事なのは、忘れがちな「緊急じゃないけど、重要なもの」を大切にできるか、らしい。

 

 

最近ひどく忙しい。タスクに追われて、週の終わりに振り返ると、だいたい週の記憶がない。目の前のタスクに追われる一方で、ふと「緊急じゃないけど、重要なもの」について考える。

 

5年間の大学生活「それは役に立ちますか。」と聞かれることがちょくちょくあった。役に立つというとき、ほとんどが「緊急で重要なこと」を指しているようだった。2年生の春に自分の海外経験について話す機会があって、直後にその経験ががどう俺の役に立つのか説明しろという質問を受けた。当時の僕は驚いて、うろたえてしまった。でも今考えると、底の浅い質問だ。

 

そもそも違う人格をもって、みんな生きてる以上、みんなに役立つものなんて、ほとんどないはずだ。どう生きるかが違う以上、役立つものも違うと思う。だいたい目に見えて役立つものは、みんなやるので、競争に巻き込まれる。(例えば就活) 結局何が役に立つかは自分で考えたり、行動を通して事後的にわかってくるものなのかもしれない。

 

 

それにしても、自分の人を考えるのは、忍耐力のいる作業だ。時間をかけて考える必要があるし、正解みたいな答えがない。これがいいかなと思って試しにやってみても、オオハズレになることは少なくない。

 

今僕は、卒論で自分の人生に重要だと思うことをテーマに取り組んでいる。なかなかうまくいっていないし、面倒なテーマを選んでしまったと思うことも結構ある。でも、一歩ずつ進むそのプロセスを僕は楽しんでいる。山を登りきった先には、見たことのない景色が広がっているはずだ。あと少し、前に進もう。