自分らしく生きる選択

大学生として過ごす日々が、終わろうとしている。今日彦根を出る。

 

僕は、あっという間という言い方が好きではないけど、今記憶に残っている出来事を繋げていくと、5年の間に色々なことが起きたなと思う。その間僕も変化してきた。楽しかったこともきつかったことも彦根でたくさん経験した。

 

思い出にふけっていると、ふと孤独だったという実感も湧いてくる。最初から孤独だった訳ではなくて、自分がやりたいと思うことをやればやるほど、横を見た時に誰もいないという経験を何度もした。特にオランダへの留学から帰ってきたあとは、その感覚が加速した。留学したというだけで、持ち上げられたり、中身に興味を持って話を聞いてくれる人は100人いたら2、3人くらいになってしまった。自分がただやりたいと思うことに打ち込んでいるだけなのに、それに興味を持ってもらえないのは、かなり辛い。その頃から、僕は無意識に自分を普通に見せたり、目立たないように見せたりするようになった。あえて背中を丸めるような感じだ。

 

ちょっと前なら、そのひとりぼっちの状態にやられてしまったのだろう。でも新しい世界を切り開いた人たちのストーリーに触れるうちに、それがその人たちに共通するものだということもわかった。レアな挑戦をすればするほど、周りに人はいなくなるのだから。先頭を走れば、前にも横にも人はいない。後ろを走る人や観客席から見る人はいても、その人たちに孤独感は伝わらないものだ。孤独と向き合いつつ、走り続けるのが宿命だ。

 

滋賀大で孤独を感じながら、自分らしい道を探る中で同じように挑戦を続くける人たちにも会った。それは他の大学だったり、年齢が上の先輩だったりしたけど、その人たちとの出会いが、僕の背中を押してくれた。道は違ったとしても、挑戦をする人たちには、共通のマインドがある。彼らが僕にくれた言葉は、これからも僕を助けてくれると思う。
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彦根から見た琵琶湖に沈む夕日。もうすぐ見納め。

 

彦根での5年間が終わって、東京での生活が始まる。新しいステージに飛び込むことには、常に不安がつきまとうけど、走れる限り走ってみよう。彦根での挑戦のように、ベストを尽くし続けていれば、ミラクルが起こせるのだから。