卒論体験記③ 2018-2020

 これからの記事の章立て

 それら状況を散々説明した上で、これからの記事をどんな章立てで書くのかをはっきりさせておきたい。といっても大そうなことはなく、いくつかの期間で区切って、時系列で書く。

1 留学後から3回生の終わりまで。ゼミのチーム研究の話。問題意識の発見。(2018年8月〜

  2019年1月)

2 就活。テーマの明確化。(2019年2月〜2019年7月)

3 ゼミ活動と卒論の調査。(2019年8月〜2019年11月)

4 学生時代の終わり、卒論執筆。(2019年12月〜2020年2月)

5 卒業。節目のない節目。(2020年3月〜2020年5月)

 

記事を書く前に。

 今振り返ると、卒論の執筆は一つの旅だった。実際に調査の過程で遠くの外国に土地に出かけた。また、執筆の過程で出会った人、経験した出来事、目にした景色、その全てが少しずつ自分を変化させていった。

 とはいえ、卒論の作成過程で楽しいと感じたことはほぼない。目の前の卒論と格闘し、自分なりの形にすることに追われ、それを楽しむ余裕などほとんどなかった。その意味では、旅というより登山と形容した方が、しっくりくる。登頂後の美しい景色を目指し、地道な一歩をひたすらに積み上げていく。登頂の過程で、苦悩や孤独を散々味わった。それらが自分にもたらしたものも、また大きい。

 繰り返しになるが、僕の卒論は自分の関心に従って、自分の正しいと思うように書いたものである。それは極めて個人的であると言わざるをえない。しかし、自分の信念に終始こだわり、多くの人がしないであろう経験を最後までしたからこそ、何かもたらせるものがあるはずだ。もし、その過程を記録した文章を少しでも面白がって読んでくれる人がいれば、卒論の執筆者の私にとって望外の喜びである。