黄金のゴアへ続く道 Diary No.12

ひどく短時間の睡眠の後、早朝僕は目を覚ました。僕は早起きが得意である。早朝予定がある時、前日の睡眠時間が数時間しかなくてもだいたい時間に間に合って起きることができる。中学生のとき、休みごとに青春18切符で旅をしていた。当時は門限があって、日…

インドの全てにイエスと言う Diary No.11

昨日のテーマは、なるべくインドとの距離を取らないことだった。そう思って、声をかけてくる全ての人の相手をして、ほとんどの申し出にイエスと言った。インドは何が起こるかわからないから、面白い。というか何事も起こりうるのだ。インドで散々聞いたフレ…

自分らしく生きる選択

大学生として過ごす日々が、終わろうとしている。今日彦根を出る。 僕は、あっという間という言い方が好きではないけど、今記憶に残っている出来事を繋げていくと、5年の間に色々なことが起きたなと思う。その間僕も変化してきた。楽しかったこともきつかっ…

食べることと、寝ること。それ以外の贅沢品。

インドロスになっている。日本に帰ってきてから、かなりの予定がキャンセルになってしまったので、正直帰りの飛行機を乗り捨てて、後1週間ぐらい居残りすればよかったと思っていた。冷静に考えれば、飛行機がキャンセルになっても困るので、帰ってこられる…

何を伝えるのか。なぜ書くのか。

インドに行って以来、自分の感覚の歯車が、いい意味でも、悪い意味でも噛み合っていない。ブログを書く目的も曖昧になっていて、うまく言葉が出てこない。仕切り直しの意味を込めて、ブログを書くにあたっての思いを書き出してみる。 僕は色んな意味でラッキ…

生きているだけ Dairy No.10

バラナシの宿で朝目覚めると、土砂降りになっていた。昨日の夜に予約した朝のお祈りを見る船には、乗れなさそうだ。雨が止んだのは朝8時ごろだった。舞っていてちりが雨で落とされたので、久しぶりにコンタクトレンズを使うことができた。 インドの道を歩い…

ガンジス川への道 Diary No.9

バラナシには、だいたい1時間遅れで到着した。朝6時台着だと、ちょっと早すぎると思っていたので、ちょうどよかった。同じ電車に乗っていた人たちについて、駅をぶらぶらしたあと、ガイドブックに目を通す。どうもガイドブックと実際の駅の名前は違っている…

今から帰国します!

途中更新が大分ご無沙汰になっていましたが、とりあえず今日無事帰国します!途中の様子は、また帰国後アップします。では! ▲ムンバイの空港にて

旅と若さについて

新しい土地に行く。今まで知っていたこと、自分ができたことが、通じない。また0からやり直しになる。知らない土地へ向かう旅はいつもその繰り返しだ。自分の知っていて気持ちのいい領域から、はみ出して行く旅人は、いくつになっても若さのかたまりだと思う…

インドと生きている実感 Diary No.8

今この記事をインドの寝台車の中で書いている。この最下層の寝台車でも、周りのインド人が持っている荷物は僕とそれほど変わらない。というか僕より良さそうなものもある。思ったより心配することは少なそうだ。 インドにいると、生きている実感がわいてくる…

インドの吸引力 Diary No.7

デリーは見所が少ない。しかも歩いているとエネルギーを吸いとられて、色んなことに無関心になって、どうでもよくなってくる。 そんなことをしていると、自分にも無関心になって、どうでもよく思えてしまう。 ▲デリーのインド門

旅は失敗していい Diary No.6

今日は昨日と同じ先生に同行して日本企業のインド法人を訪問した。1日で3社回ったから、キツかった。けど、自分の知らない世界、見たことのない角度から物事を見るのは楽しい。また大きな経験ができた。 ▲世界の車窓からインド編 帰りの車中で、若いときの…

タージ・マハルと知らないこと Diary No.5

今日は大学でお世話になっている先生に同行して、デリー近郊の日本企業のインド支社とデリーから車で2時間くらいのアグラにあるタージ・マハルを見に行った。 大学時代、海外の企業訪問は何度か経験している。日本と外国の経済的な結び付きが直に感じられれ…

デリー空港戦記 Diary No.4

この日は、バンガロールからデリーへ移動する日だった。初日こそいかつかったバンガロールは、街の感じがつかめると、だいぶ丸みをおびて見えた。 いいことがいくつかあった。どうしてかわからないけど、昨日予約できなかった電車が予約できた。中央駅に行っ…

南インドの道端にて Diary No.3

やっとインドの街に繰り出した。ムンバイもバンガロールも空港はとてもきれいだったけど、街はどうか? ざっくり言うと、人の感じは東南朝バンガロールっぽくて、街の感じはなんとなくセルビアやマケドニアで見た建物に似ている。今まで見たごりごりのアジア…

バンガロール到着 Daily No.2

昨日ムンバイに到着して、今日の朝バンガロールまで移動した。空港はめちゃくちゃきれいだったけど、2晩ベッド以外で寝るのはキツかった。 今日からシングルルームでベットで寝られるので、ゆっくり休もうと思う。明日デリーに移動して人に会うので、今日は…

インド行きしな Daily No.1

空港に行くまでに、トラブルがあって、インドに行けるかどうか、また怪しくなりましたが、なんとか行けそうです。 余裕をもって旅をするのは大事。あと、日本人ってばれない方がいい場面もある。 次のフライトはムンバイ行き。ついに! いつか来たいと思った…

小さな一歩目を踏み出し続けること

インド出発を目の前にして、今猛烈にインドに行くテンションが下がっている。「なぜインドに行くのか?」。今考えてもしょうがない問いが頭の中をぐるぐるしている。インドと間違えて、アメリカに行ってくれないかと思うほど、ナイーブな気持ちになっている…

帰りたくなる街

毎週火曜日のバイトに行ったら、休みだった。祝日だということをてっきり忘れていて、行ってみたら建物が丸ごと閉まっていた。せっかくだから、近くの琵琶湖岸を歩いてみた。 僕は大学に入ってから留学に行くまでの3年半、琵琶湖沿いにある大学の寮に住んで…

インドの歓喜、英語とグローバル化

僕の予約していた北京経由のインド行きのチケットに、リファンドされる見通しが立った。この1週間くらい、コロナウイルスのせいで乗れなくなってしまった飛行機のお金が返ってくるか、ずっと心配だったので、安心した。後から知ったことだけど、中国で国際…

オランダの幻想から離れて

僕のインド行きのフライトが、とんでもないことになっている。もしかしたら焦げつくかもしれない。 コロナウイルスのせいで、フライトのスケジュールがぐちゃぐちゃになっている。欠航や行き先変更などがたくさん出ていて、僕のフライトの予約もそれに巻き込…

インドに行きたい

僕が予約したインド行きのフライトが、予定通り飛ぶかどうか怪しくなってきた。中国発のフライトが少しずつキャンセルされ始めているからだ。 インドに入る道として、僕は関空から北京を経由してムンバイに入るルートを選んだ。1月の中旬、鹿児島に旅行して…

当たり前じゃないものたち 外国を歩く中で得た感覚

もし僕が、外国を見て得たものは何かと聞かれたら、「当たり前に見えるものを、当たり前と受け止めない心、それに感動する気持ち」と答えるだろう。得たものはたくさんあるが、その中の大きな一つは、間違いなくこれだ。 外国を歩く中で、普段気にも留めない…

空想 インド紀行 vol.1 インド入国、ムンバイ、バンガロール

インドのことが気になって、頭から離れない。気になってしょうがないので、いっそもうインドに行ったことにして紀行文を書いてみる。今飛行機と宿の予約だけは固まりつつあるので、それらを元に空想でインド体験記を書く。 関空から北京を経由して、深夜ムン…

一人旅で見えるもの 

見たこともない世界が見たいと思って旅に出る。日頃の人間関係から離れたいと思って、遠くを目指す。遠くに行けば行くほど、違う世界になればなるほど、いつも自分の身近にあるものを欲しているような気がしている。 一人で旅をするというのは、すごく孤独だ…

現地語で見る景色 ローカルな世界を求めて④ 太陽に集う人々 フランス、ニース

荷物をホステルに置いて、僕はニースの街に飛び出した。海に続く街並みで迷路のように入り組んでいた。ニースは目玉になるような観光場所があまりない。僕は、ゆっくりと時間を過ごそうと思った。 この街はとにかく明るい。日差しが強いということもあるけど…

スローモーション W杯ロシア大会inオランダ

僕は割とテレビでスポーツ観戦をする方だ。今までたくさんの試合を観ていたと思うけど、その中でも強く印象に残っている試合がある。2018年サッカーw杯ロシア大会の日本対ベルギー戦だ。 僕は当時オランダにいた。ロシアw杯は久しぶりにオランダが出場でき…

やれば、必ず何か変わる。小さな一歩目を踏み出すこと。

新しいことをやるとき、未知な世界に挑戦するとき、足がすくむ。不安になる。ビビる。大学時代、行動を続ける中で、何度もやめようと思ったことがあった。今でもある。 そんなとき、僕は「小さく、一歩目を踏み出すこと」を大事にしている。 未知なことに挑…

現地語で見る景色 ローカルな世界を求めて③ 太陽に集う人々 フランス、ニース

ニースの玄関口はコートダジュール国際空港だった。早朝僕は空港近くのバス停で、ミラノから乗ってきたバスを降りて、フランスに足を踏み入れた。バスに乗っていたのは6,7時間ぐらいだったと思う。だいたいバスにこれくらいの時間乗っていればある程度の睡眠…

現地語で見る景色 ローカルな世界を求めて② 言葉が消えた時間 イタリア・ミラノ

2018年の5月に僕はバックパッカーの旅に出た。およそ2週間で3ヶ国を回る旅だ。大学1年生の時、深夜特急を読んだ。インドのデリーから、ロンドンまで路線バスを乗り継いで旅をする話で、旅人のバイブルと呼ばれた本だ。深夜特急を読んで、そこに描かれている…